■ポケットコンピュータ SHARP PC-1500/1501 と周辺機器たち
■パソコンのテキストエディタでBASICを書く
PC-1500/PC-1501のキーは小さいので長いプログラムは打ちにくいですよね。パソコンのテキストエディタでBASICプログラムを書き、そのファイルをCSAVEした時と同じオーディオデータに変換できる素晴らしいソフトがあります。
- [bas2wav.exe] basファイル → wavファイル に変換
- [bas2img.exe] basファイル → imgファイル に変換
- [bin2wav.exe] imgファイル → wavファイル に変換
【上記プログラムの入手先】 → Sharp PC-1500 computer (TRS-80 PC-2) resource page
GUIの無いDOS用プログラムなので慣れない方にはちょっと使いにくいのが難点です。私はC:ドライブ直下に[basic]というフォルダを作り、ダウンロードしたプログラムとデータを格納するようにしています。
■秀丸で書いて[bas2wav.exe]を実行・・・失敗！
私はテキストエディタの「秀丸」を愛用していますが、Windows標準の「メモ帳」でもOKです。まずはBASICプログラムを記述して「ファイル名＋拡張子bas」で保存します。[P125.bas]はPC-1500/PC-1500の取扱説明書125ページに掲載されている方程式の根を求めるプログラムです。以下の操作説明ではこのファイルを使用しています。
・テキストエディタで入力して [p125.bas] 拡張子basで保存
・[bas2wav.exe] → [bas2wav p125.bas P125.wav] ：テキスト形式ファイルをWAV形式に変換
[bas2wav.exe]ではドラッグ＆ドロップが有効です。マウス操作で[P125.bas]ファイルをつかんで[bas2wav.exe]に重ねると[P125.wav]ファイルが生成されます。異なるファイル名で生成したい場合などはコマンドプロンプトから実行します。
あっという間にwavファイルが作成されます。ところがこのwavファイルを再生して[CLOAD]を実行すると途中で[ERROR 44]が発生します。エラーコードを調べると「チェックサムエラー」です。読み込んだデータの照合に失敗しているようです。[bas2wav.exe]のオプションを変更しながら試行錯誤しましたが、どんなプログラムを試してもすべて失敗します。原因不明です？？
■秀丸で書いて[bas2img.exe]→[bin2wav.exe]の2段階変換を実行・・・
[bas2wav.exe]を使った一発変換は諦めて[bas2img.exe]→[bin2wav.exe]の2段階変換を試しました。マウス操作で[P125.bas]ファイルをつかんで[bas2img.exe]に重ねると[P125.img]ファイルが生成されます。異なるファイル名で生成したい場合などはコマンドプロンプトから実行します。
・[bas2img.exe] → [bas2img p125.bas p125.img] ：テキスト形式ファイルをイメージファイルに変換
次に[P125.img]ファイルを[P125.wav]ファイルに変換するために[bin2wav.exe]を使います。この作業ではソースファイルのタイプ[T:IMG]と対象ポケコン[PC:1500]を指定する必要があります。コマンドプロンプトからオプション指定する必要があるのでドラッグ＆ドロップでは動作しません。
・[bin2wav.exe] → [bin2wav p125.img p125.wav T:IMG PC:1500] ：イメージファイルをWAV形式ファイルに変換
[bas2wav.exe]であれほど苦戦したのがウソのよう・・
この方法で作ったWAVファイルはすんなり[CLOAD]で読み込みます。ようやく秀丸を使ったプログラム作成と保存、ポケコンへの転送ができるようになりました。
暇を見つけながらの作業だったので、ここに辿り着くまでに足かけ1年はかかっています（笑＆涙）
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